【新書のきゅうしょ】独裁君主の孤独と疑心暗鬼が生んだ存在 三田村泰助著「宦官」(中公新書、1963年)

 ビジュアルイメージは鮮烈に残る。三田村泰助による「宦官(かんがん)」を読んだのは高校生の頃だった。今回40年以上振りに手に取ったので内容は一切記憶になかった。しかし表紙裏に載っていた、スター・ウォーズのヨーダを彷彿させるような顔つきの宦官がだぼだぼの服を着てこちらを見つめる写真カットだけははっきり覚えていた。
(ニュース速報)